キリスト教入門


7、「天使と悪魔」

Q 天使は本当に存在するのですか?

御使いはみな、仕える霊であって、救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされた・・・

ヘブル1:14

天使は神とはちがいます。天使は人間と同じように神に創造された被造物です。しかし、人間とは違い霊的な存在で、通常は見ることはできません。天使は神と、クリスチャンに仕えるために創造されました。


<天使が出てくる主な聖書箇所>

・ダニエルに祈りの答えを運んできたが、天でその地の悪霊に妨げられた時、第一の天使ミカエルが助けてくれた。

ダニエル書10:10〜14

・天使ガブリエルが、ザカリヤにヨハネの誕生を告げる。

ルカ1:19〜20

・天使ガブリエルが、マリヤにイエスの誕生を告げる。

ルカ1:26〜38

・イエスの墓の石を転がす。ガリラヤに行くよう指示する。

マタイ28:2〜7

・牢獄にいたペテロを助けた。

使徒の働き12:7〜10


これらの他にも、旧約、新約に登場します。天使は、神を恐れ、神に仕え、良い働きをする霊ですが、全ての天使がそうではなかったようです。

 

暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。

イザヤ書14:12〜17


イザヤ書には、堕天使の事と思われる記述が書かれています。ここに「明けの明星」(ルシファー)が出てきますが、それは元天使であって、神を賛美するリーダーで、美しさと力にすぐれた天使でした。しかし、「私は天に上ろう」と自分の力と美しさのために高慢になり、神に取って代わろうとしたため、地におとされ、神に反逆する霊「悪魔」(サタン)となったとあります。また、3分の1の天使たちがルシファーに従ったと取れる聖書箇所もあり、3分1の天使が悪霊になったとも考えられています。


Q 悪霊は、本当にいるのですか?

神が造られたあらゆる野の獣の中で蛇(サタン)が一番狡猾であった。

創世記3:1

イエスは、悪魔の試みをうけるため・・・

マタイ4:1

悪霊につかれた人がふたり墓からでてきて・・・悪霊どもはイエスに願って・・・

マタイ8:28〜34

その時、サタンが彼(ユダ)に入った。

ヨハネ13:27

聖書を見ますと、実にたくさんの箇所に悪霊が出てきています。悪霊も霊的な存在で、通常目にはみえません。(まれに良く見える人もいます)悪霊の働きは、人を惑わし罪を犯させたり、病を引き起こしたりあらゆる悪をもって、神に反発し、人に害を与えます。しかし、神と違いその力には限度があり、全能ではありません。しかし、聖書に「狡猾」とあるように、人間よりはるかに知恵があり、巧みな言葉を思いの内に語り、人をだますのです。しかし、悪霊も神の許しの範囲でしか働くことができません。


ヨブ記1:6〜12 2:1〜6にあるように、悪霊は神が許した範囲でしか、働くことができません。また、ヨブ記では、その悪霊(サタン)の働きも、結果としてヨブの信仰を成長させ、2倍の祝福を受ける事に至っています。悪霊は決して恐れるべきものではありません。しかし、人間よりもはるかに知恵と力がある存在なので、侮ってはいけません。不用意に近づいてはいけません。



悪魔・悪霊

身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを探し求めながら、歩き回っています。

Tペテロ5:8


(聖書では、悪魔は悪霊のリーダー、悪霊とは悪魔に仕える霊たちというように、区別して用いています。)

<悪霊の性質と働き>

・敵対者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Tペテロ5:8

・暗闇の世界の支配者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ エペソ6:1

・空中の権威をもつ支配者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ エペソ2:2

・狡猾(知恵がある) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 創世記3:1

・人殺し、偽りを言う ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヨハネ8:44

・罪を告発する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  黙示録12:10

・福音に覆いをかける、この世の神 ・・・・・・・・・・・・・・ Uコリント4:3〜4

・欺く、惑わす(光の御使いに変装する)・・・・・・・・・・ Uコリント11:14

・誘惑する  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ マタイ4:8〜9

・力がある(悪霊につかれた人が鎖を引きちぎって逃げた)・・・ルカ8:29


聖書に出てくるだけでも悪霊のたくさんの性質を見ることができます。その中には少しも善がなく、光の天使に変装して欺くことはありますが、結果として悪をもたらします。しかし、いたずらに悪霊を恐れてはいけません。悪霊も神の支配下にあり、神の許可なしには働くことはありません。神は私達の益になる場合にのみ悪霊の働きを許します。


悪霊の主な手段は、「言葉」を用い思いの中に働いてきます。エバが蛇に誘惑され、罪を犯したように、人間の弱い所に働き、誘惑して罪を犯させたり、傷を責め、自己憐憫で悩ませたり、誤解をいれ、人間関係を悪くしたり、悪霊は「言葉」を巧みに用います。その言葉を受け入れたがために、多くの人生が破滅に向い、精神の病になる人もいます。しかし、悪霊の言葉は真実ではありません。神の言葉こそ真実なのです。


もし、ひれふして私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。

マタイ4:9

また、悪霊の性質として、神に取って変わろうとする事です。これはもっとも神に忌み嫌われることです。様々な宗教、偶像の背後には悪霊が働いています。こういうと、キリスト教は心が狭いと言われそうですが、多くの偽りの宗教には、真の救いがないばかりか、人生に悪影響を及ぼしています。また、超能力、占いなどオカルト的なものの背後にも悪霊が潜んでいます。オカルトを通して悪霊につかれ、精神病になった人や、連続殺人を犯した人もいます。最近はオカルト的なものを題材とした、アニメやゲームなどが多く、子供が悪影響を受けるケースもあります。このように悪霊は人間社会の中に目に見えない形で浸透し、巧妙に働いています。


悪霊の最後

彼らを惑わした悪魔は火と硫黄との池に投げ込まれた。

黙示録20:10

主が再臨された時、永遠の火で焼かれる。

マタイ25:41

聖書には、悪魔と悪霊はこの世の終わりの時に、火と硫黄の池に投げ込まれ、永遠の裁きを受けるとあります。また、悪霊に従った人も共に裁きを受けるとあります。キリストは十字架の上で勝利をとり、悪魔の裁きはすでに定まっています。決して恐れるべきではありませんが、侮ってもいけません。私達は神と共に歩み、悪霊の攻撃に対しては、立ち向かっていく必要があります。


神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。

ヤコブ4:7

聖書には、神に従い悪霊に立ち向かう時、悪霊は逃げ去るとあります。神に従う時、悪霊に勝利することができるのです。


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